施設向け事例紹介

インタビュー実施時期:2021.06

  • 千葉県
  • ピル処方

「ルナルナ メディコ」で低用量ピルの服薬記録を一緒に確認することが、患者さんの安心感と満足感につながっています

千葉県市川市
吉丸女性ヘルスケアクリニック
院長 吉丸 真澄 先生

日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本抗加齢医学会認定抗加齢専門医
日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医
日本医師会認定健康スポーツ医
NR・サプリメントアドバイザー

  • ルナルナ メディコ導入時期:2020年5月

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産婦人科受診の敷居を下げたい!

当院では10代から50代の生理痛が辛い方、月経困難症やPMS、月経不順で悩まれている方や更年期の方を1日80名ほど診察しています。 若い女性においては、生理痛があっても婦人科を受診するほどではないかな、と痛みを我慢して受診しない人が多くいます。 生理痛はまったく我慢する必要はないため、早めに受診してほしいです。
産婦人科は敷居が高いと感じる女性が多いですが、その敷居を下げて受診しやすくなることを意識しています。 怖い態度で接したり話を聞いていない姿勢を見せてしまうと、他の産婦人科にも行かなくなってしまうので、優しく話を聞くようにしています。 低用量ピル(以下、ピル)については、特に自己中断が多いので、自分で服薬をやめてしまったとしても、また相談したいと思ったときに安心して来院してもらえるような診察を心掛けています。

約9割の患者さんが『ルナルナ』のピル(OC/LEP)モードに記録!記録データを基にしたアドバイスが服薬のモチベーションに

初めてピル処方をする患者さんには、メリット・デメリット、飲み方や副作用をはじめ、よくある質問などについて看護師から30分ほど時間をかけて丁寧に説明をしています。(写真①) その際、「『ルナルナ』のピル(OC/LEP)モードに服薬を記録すれば次回以降の診察で医師が確認しますよ」と一緒に紹介をしています。(写真②) 強制はしていないですが、そのように紹介すると約9割の患者さんが記録をしてきてくれますね。診察時のデータ閲覧のために必要なデータ番号※の発番については、再診の受付時には問診票と合わせ て“受診前の準備”というデータ番号の発番方法を説明した資料をお渡しし、問診表の空いているスペースに記載するよう伝えています。(写真③) 資料を活用することでスムーズに発番ができ、それ以降の再診時には患者さんの同意の上で、番号を電子カルテのメモ欄に残すことで確認の手間を削減しています。
「ルナルナ メディコ」で外来の予習をする際にも、メモ欄を確認すればいいのでスムーズです。
ピルを処方した患者さんの再診時は、「この期間、しんどそうでしたね」「もう2、3ヶ月続けると楽になってきますよ」や「前回と比較すると副作用の頻度が減ってきていますね、服薬を続けるとさらに減っていきますよ」など、診察室のパソコンで記録データを一緒に確認しながら説明をすることで、「確かに頻度が減ってきている」と効果を実感してくれています。 服薬の記録をしてきた患者さんには、診察時に寄り添った声かけをしながら“ちゃんと見ていますよ”というアピールをすることも心掛けています。自分が記録した内容を医師に確認してもらうことで、患者さんはその後もしっかり記録を続けてくれますし、服薬を継続するモチベーションにもつながると思います。 実際に、体調が安定してからも長期間『ルナルナ』への記録を続けている患者さんが多くいらっしゃいます。記録することで自分の体調の変化が分かるようになり、患者さん自身メリットを感じられているのだと思います。

※ 『ルナルナデータ番号』のこと。『ルナルナ』で記録した情報を医師に提示する際に、患者が同意のもとで発行する6桁の番号。

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電話による問合せやオンライン診療の強い味方

ピルの処方では、コロナ禍で通院を控えたいと希望される方や、3シート目以降で症状が落ち着いている方にはオンライン診療を勧めています。 半年に1回は来院いただき血圧・体重の測定、年に1回は採血を実施します。オンライン診療で患者さんを呼び出す際には、「ルナルナ メディコ」の画面も一緒に表示し記録データを確認しながら診察していますが、対面診療と比較しても遜色なく診察ができています。 自分が入力したデータを見ながら診察してくれている、と患者さん自身もわかるので安心できるようです。
また、服薬中の患者さんから「飲み方を間違えてしまったようだけどどうすればいいですか?」といったお問合せを電話でいただくのですが、口頭だけの説明で状況を把握することが難しい場合もあるため、「ルナルナ メディコ」で実際の服薬状況を確認し、「すぐ飲んでくださいね」や「〇日間休薬して〇日から再開しましょう」などとアドバイスしています。 指示も的確にできますし、電話による問合せの際など、診察室以外でも患者さんと円滑なコミュニケーションを取れるので助かっています。

“安心感”や“満足感”につながる「ルナルナ メディコ」で、患者さんに寄り添う診療を!

生理痛やPMSで悩まれている方は、痛みや体の変化に敏感になっていますし、服薬後の変化や副作用に対しても不安に感じる傾向が強いようです。自分の症状を細かく医師に伝えようとする方も多いので「ルナルナ メディコ」で症状の経過や、飲み方が正しいかどうかをチェックしてあげると診察もスムーズに進みます。 患者さんとのコミュニケーションも取れますし、診察時間の短縮にもつながっていると感じています。また、生理不順で来院した初診の患者さんは、診察室で携帯を出して生理日等を確認することが多いのですが、『ルナルナ』を利用している方が多くいます。 そのような方には、その場でデータ番号を発番してもらって一緒にデータを確認するのですが、「こうやって見られるんですね!」と喜んでくれますね。
「ルナルナ メディコ」を活用し、記録された患者さんの服薬状況や症状を把握してから診察を行うことで、患者さんの“安心感”や“満足感”につながっていると実感しています。

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