施設向け事例紹介

インタビュー実施時期:2019.09

  • 福岡県
  • 不妊治療

すべての不妊治療患者を対象に「ルナルナ メディコ」を紹介しています

福岡県福岡市
中央レディスクリニック 院長 結城 裕之 先生

昭和60年 佐賀医科大学卒業 九州大学婦人科学産科学教室入局
昭和62年~ 九州大学医学部大学院で免疫、不妊、細胞培養の研究
平成2年~ 九州大学医学部付属病院、浜の町病院、原三信病院医長で不妊治療実施
平成13年~ 中央レディスクリニック院長

  • ルナルナ メディコ導入時期:2019年5月

医師の写真

“患者ファースト”の考え方が導入の決め手に

当院では、自然に近い妊娠を目指すこと、そして患者さんの時間的・経済的負担を軽減することをモットーに治療にあたっています。
不妊治療中の患者さんを診療する場合は、正確な月経周期を確認する必要がありますので、一般不妊治療・高度不妊治療に関わらず、基礎体温を記録していただいております。 その際の確認ツールとして「ルナルナ メディコ」を活用しています。そのため「ルナルナ メディコ」はすべての不妊治療の患者さんが対象と言えますね。
元々、基礎体温は紙のフォーマットで記録するよう指導してきたのですが、紙媒体は段々利用が減っており、それに代わるツールとしてこのサービスに出会いました。
導入の決定打は、やはり患者さんの利便性ですね。患者さんの半数以上は、スマートフォンなどの電子媒体で基礎体温の記録をつけ、提出する際にそれを紙に写していただいておりましたが、せっかくきちんとつけていた体温を書き写すのを忘れてしまわれたり、紙がぐしゃぐしゃになった基礎体温表を持参される患者さんも少なくありませんでした。
「ルナルナ メディコ」導入後は、そのような些細なミスや抜け漏れが減り、患者さんの手間が省けるツールとして活躍しています。実際に「紙じゃないので便利」という声も頂くなど、変化を実感しています。

スタッフ手動の案内で、全国でも圧倒的な「ルナルナ メディコ」利用回数!

患者さんへの「ルナルナ メディコ」の案内方法は、私だけでなく看護師や事務スタッフが積極的に考えてくれたため、当院ならではのフローが出来上がっています。 もちろん『ルナルナ』以外のアプリを利用していたり、紙での記録に慣れているという患者さんには強制しておらず、サービスを紹介した際にデータ連携を希望された患者さんに利用をお願いするようにしています。 初診の方には、予約のお電話の際にも「ルナルナ メディコ」を紹介しています。
スムーズにシステムを活用するために、当院では「ルナルナ メディコ」を利用する際に、ルナルナデータ番号※が記載された「ルナルナIDカード」というものを発行しています。 受付時にIDカードを提出してもらい、看護師がデータ番号をもとにタブレット端末で「ルナルナメディコ」を開き、基礎体温データや月経周期の情報を事前にカルテに記入した状態で診察がスタートできるようになっています。 そのため、妊娠や無排卵の疑いがある人は事前に判断ができ、適切な診療や指導が可能になっています。
予約から受付、診察・診療、会計までをスムーズにすることで、一人でも多くの患者さんを受け入れたり、診療内容を充実させたいという思いがあります。
理想としては、「ルナルナ メディコ」の画面で卵の大きさや服薬情報などを医師や患者さんがもっと自由に書き込める機能があれば、高度不妊治療など様々な治療ステージの患者さんにとってより有効活用できるシステムになるのではと思います。 患者さんによっては治療内容を細かく記録している人も多いので、さらなるサポートになるのではないでしょうか。

※「ルナルナデータ番号」:『ルナルナ』で記録した情報を医師に提示する際に、患者が同意のもとで発行する6桁の番号。

記事画像

これからの『ルナルナ』に求めることは、“懸け橋”としての役目

今後は『ルナルナ』がカルテを補助する存在になってくれることを期待しています。患者さんの情報は、医師が一方的に記録・管理するだけではなく、それを本人へも連携することでさらに価値が高まると考えています。
また、患者さんからの簡単な相談や疑問、対面のときには言いづらいことなどを『ルナルナ』へ書き込むと、次の来院時にはそれに応えながらの診療が可能になるなどの機能ができれば、より医師として寄り添える場面も増えると思います。
『ルナルナ』にはそのような医師と患者さんの懸け橋になってほしいですね。

記事画像

SCROLL