施設向け事例紹介

インタビュー実施時期:2018.01

  • 東京都
  • 不妊治療

~導入のきっかけは患者の声!~
患者の10年後、20年後までを考えながら治療にあたる生殖医療専門クリニック
そこでの「ルナルナメディコ」の役割とは

東京都目黒区
峯レディースクリニック 院長 峯 克也 先生

日本大学医学部卒業。日本医科大学大学院女性生殖発達病態学卒業。日本医科大学産婦人科学教室 病院講師・生殖医療主任歴任。日本医科大学産婦人科学教室 非常勤講師。厚生労働省研究班「不育治療に関する再評価と新たなる治療法の開発に関する研究」研究協力者。主な診療内容は、不妊症治療、不育症治療、ブライダルチェック。

  • 開院時期:2017年6月
  • ルナルナ メディコ導入時期:2017年9月

医師の写真

不妊症・不育症の患者に寄り添う峯レディースクリニックの理念

Q1.1日の来院患者数、ドクター・看護師の人数体制を教えて頂けますか。

1日30人程度です。スタッフは看護師3名、看護助手1名、事務3名、培養士2名の体制です。

Q2.来院される患者さんはどのような方が多いでしょうか。

生殖医療治療専門のクリニックですので、患者さんは不妊症、不育症の方がほとんどです。

Q3.クリニックの特徴や大切にされていることは何ですか。

不育症も専門で診ているところはまだ少ないと思うので、そこが一番の特徴ですね。また、患者さんは色々な思いを抱えていますので「妊娠反応が出れば終わり」ではなく、その後の10年、20年先のご家族のあり方まで考えた患者さん主体の治療を心がけています。当院が目指しているのは、家族のような気持ちで“患者様に寄り添う医療”です。治療に関する不安や疑問、お悩みは、すべて院内で解決していただきたいと考え、診療室とは別に看護師や培養士とゆっくりお話ししていただける“相談室”を設けております。治療には患者様のメンタルが大きく影響します。患者様がリラックスして治療に向き合えるようにスタッフ一同で話しやすい雰囲気を作り、できる限りのサポートをしていきたいです。それが良い結果につながることを願いながら、日々患者様と接しています。

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「ルナルナ メディコ」導入のきっかけは患者からの言葉

Q4.「ルナルナ メディコ」をどのようにお知りになりましたか。

以前から「ルナルナ」自体は知っていましたが「ルナルナ メディコ」は知りませんでした。きっかけは患者さんの言葉です。診察時に患者さんから「ルナル ナメディコ」でデータをタブレットに提示できると思うんですがここでもやっていますか?」と聞かれ、それでエムティーアイに問い合わせました。

Q.5 診療時に月経日管理ができるアプリで月経日や基礎体温をみせられたことはありますか。その際どのように感じていましたか。

あります。大体、スマホの画面かご自身で表にしたものを見せてもらっていました。 スマホで見せて頂くときは、画面の小ささや患者さんのスマホを見たり操作することに対して抵抗がありましたね。基礎体温については、毎朝測るだけでも手間なのにそれを紙のグラフにしてくるのは本当に大変だろうと思っていました。中にはエクセルで見せてくれるような方もいるのですが、数値で見せられると医師側もぱっと認識しづらい面があるので、できればグラフで見たいと思う部分もあり、「ルナルナ メディコ」のようなサービスがあると知って有難かったですね。

「ルナルナ メディコ」で診察時に感じていた不便さを解消!

Q6.現在、どのくらいの頻度で「ルナルナ メディコ」をご利用いただいていますか。

9月から導入して、12月には月に40回近く利用しています。体外受精を行っている方ではなく、タイミング法や人工授精を行っている方に対して案内しています。基礎体温は必ず聞くようにしているので既に「ルナルナ」を使っている方には「ルナルナ メディコ」で見せて頂くようにしていますし、場合によってはこちらからすすめることもあります。

Q7.「ルナルナ メディコ」を利用してから、オペレーションのしやすさに変化はありましたか。

オペレーションは徐々に変化させています。最初は受付で紙を渡して記入いただいていましたが、1月頃から紙での提出はなくしてスマホに認証番号を表示していただき、それを提示頂くようになりました。患者さんの認証番号を看護師に入力してもらうとフローが複雑になってしまうので番号入力からデータ提示まで診療室で完結できるようにしています。

Q8.使いやすさはいかがでしょうか。気に入っているポイントがあればぜひお聞かせください。

診療中、タブレットの大きい画面で前回のサイクルなどを閲覧できるのが便利です。患者さんの端末をいじらずに必要な画面を見られるのが良いですね。認証番号の入力は少し手間ですが、1度発行するといつでも医師が確認できる環境というのも患者さんからすると抵抗感があるでしょうし、24時間の閲覧制限は納得しています。※

※認証番号=『ルナルナデータ番号』のこと。『ルナルナ』で記録した情報を医師に提示する際に、患者が同意のもとで医療施設ごとに発行する6桁の認証番号です。現在は24時間の閲覧制限はなく、提示をやめたいタイミングで患者が任意に設定変更することが可能です。

Q9.「ルナルナ メディコ」を利用する患者さんを増やすための工夫があれば教えてください。

初診でいらした患者さんに対しては医師からだけでなく看護師からも検査や治療の流れを説明していて、そこで「ルナルナ メディコ」も説明するようにしています。 せっかく基礎体温を記録するならこれが便利ですよ、と言うと使っていただけることも多いです。

峯レディースクリニックが考えるICTを活用した将来展望

Q10.産婦人科の分野でのICT活用において、今後先生が期待在れているのはどのようなことですか。

主にはオンライン診療の部分で、当院も導入に向けて準備を進めています。オンライン診療では、ブライダルチェックの結果、男性精液検査の結果、ピルやED治療薬の処方などわざわざ病院に来なくても完結できそうな内容で是非やりたいと検討しています。 そのような診療に慣れてきたら、体外受精の分野で受精卵の発育状況を培養士からオンラインで説明してもらったり、年に1度必要となる凍結受精卵の更新手続きなども可能になるのではと期待しています。あとは、電子カルテなどで色々な情報がひとつに集約するのはやはり便利だと思います。

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